2016年12月7日に例のキュレーションサイトの運営会社の幹部が会見を行った。
会見時間は実に3時間にも及ぶほどだった。
しかし、この会見で行われたことは問題の責任である内容の正確性などは末端ライターの責任だとした。
ライターに関しては、いろんなところから来ているため、どういう意図で記事を作っていたのか分からないなどと
いうものだった。
いや、そうなのか???
それじゃ直接契約で雇っていたライターや編集者の作った記事は少なくとも正確性が担保できるものと
胸を張っていえるものなのか?
いえるならそれだけだって記事を公開できるはずである。
そもそも末端ライターを超々安い単価で記事を書かせ、自分たちの思い通りのものができなきゃ
修正させていたわけで。
私はずっと続けていた某サイトの他、駆け出しの頃に同じ会社の他のサイトの記事も担当していた。
編集者があまりに不親切過ぎて、修正どころか使えないなどといってきたものだった。
向こうが指定したKWと参考サイトを元に書いて、足りないところは他のサイトから調べて書いた。
新人だからやり方も分からない、じゃあどうすればいいのか聞いてもたいした答えは返ってこなかった。
かなりひどい対応でブチ切れて辞めたという経緯がある。
別に自分の経験を書いた訳でもないし、なんでそんな風にひどい扱いを受けなければならなかったのか。
かなり人間不信になった。
閑話休題…
こんな風だから、会見で会社が主導的にしていたことを隠して責任逃れしているのは納得がいかなかった。
本当に唖然とした。
こんなときに
「日経プラス10」のキャスターである山川龍雄氏が番組内で
記事を書く者は何らかのポリシーを持っているものである。今回の企業には会見でそれが見られなかった
というような内容を言っていて、なるほどな、と思った。
私もライターの端くれなので、その記事に取り組むときに、向こう側へいる人を想定して執筆している。
サイト運営も同じだ。
なんだかなー。
編集の人はどう思っているんだろうなー
それとも色々なことに追われてそれどころではないのかな?
総括
結局のところ、新人ライターにとって、このお仕事は比較的とっつきやすいものだった。
採用もされやすいし。
しかも、編集部の思い通りにちゃんと記事を書けていれば、記事単価が上がっていったから
やりやすい部分もあった。
この「編集部の思い通りに」というのが、新人にとってなかなか難しく、意向が合わないところとは
本当に合わないため、ほとんどゴミ扱いされることもあった。
複数のサイトがあり、それぞれ根底では似ていても、違うところもたくさんあり、決してリライト推奨している
ところばかりではなかったというのは声を大にして言いたい。
ちゃんとしているところもあったということ。
取り返しのつかない被害が出てしまうサイトでの運営が微妙だったために、今回の騒動は大きくなった。
ライター単価が恐ろしく安かったから、編集単価も安かったのかもしれない。
とにかく営利企業であるから儲けは大切だが、医療関係がなぜ資格が必要なのか、
これに対して営利をするための企業活動には資格は不要であること、
この違いをきちんと認識した上で出直してもらいたいものだ。